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フリードを選ぶ時、最初に迷うのがハイブリッドとガソリンのどっちにするかですよね。同じタイプで約40万円も違うと、なかなか決められません。
結論から言うと、燃料代だけで差額を取り戻すなら、年1万km走る人で10年以上かかる計算です。年2万km走る人なら5〜6年ほどで、ここが分かれ目になります。
この記事では、価格と燃費を横に並べて、走る距離ごとに「何年で元が取れるか」を出していきます。
ハイブリッドとガソリンの価格と燃費の差は?
ホンダ フリードの現行型(3代目・2024年6月発売)は、2モーターのハイブリッド「e:HEV」と、1.5Lのガソリン車の2本立てです。
まずは価格を並べます。2025年改良後のメーカー希望小売価格(消費税込)です。
| タイプ | 駆動・定員 | e:HEV | ガソリン | 差額 |
|---|---|---|---|---|
| AIR | FF 6人 | 3,022,800円 | 2,623,500円 | 399,300円 |
| AIR | 4WD 6人 | 3,253,800円 | 2,854,500円 | 399,300円 |
| AIR EX | FF 6人 | 3,212,000円 | 2,812,700円 | 399,300円 |
| AIR EX | FF 7人 | 3,256,000円 | 2,856,700円 | 399,300円 |
| CROSSTAR | FF 5人 | 3,327,500円 | 2,928,200円 | 399,300円 |
| CROSSTAR | FF 6人 | 3,371,500円 | 2,972,200円 | 399,300円 |
| CROSSTAR | 4WD 6人 | 3,602,500円 | 3,203,200円 | 399,300円 |
ホンダ公式サイトの価格(2026年9月時点)より。有料色の代金とリサイクル料金は含みません。
e:HEVとガソリンの差額は、どのタイプでも39万9,300円です。この約40万円を、燃料代や売る時の価格でどこまで取り戻せるかが判断の軸になります。
タイプを変えても差額は同じです。なので『どのタイプにするか』と『どっちのパワートレインにするか』は、別々に決めてかまいません。
タイプごとの価格は フリードのグレードの違いを一覧で比較 で見られます。
燃費はどれくらい違う?
次は燃費です。WLTCモード(国土交通省審査値)で比べてみます。
| タイプ | e:HEV | ガソリン | 差 |
|---|---|---|---|
| AIR FF 6人 | 25.6km/L | 16.5km/L | 9.1km/L |
| AIR EX FF 6人 | 25.4km/L | 16.4km/L | 9.0km/L |
| AIR EX FF 7人 | 25.3km/L | 16.3km/L | 9.0km/L |
| CROSSTAR FF 5人 | 25.5km/L | 16.4km/L | 9.1km/L |
| AIR 4WD 6人 | 21.3km/L | 14.5km/L | 6.8km/L |
| CROSSTAR 4WD 6人 | 21.1km/L | 14.4km/L | 6.7km/L |
ホンダ公式の主要諸元より。
FFで比べると、e:HEVはガソリンのおよそ1.5倍走れます。同じ距離を走るのに必要なガソリンは、e:HEVのほうが3分の1ほど少なくて済む計算です。
e:HEV AIR(FF)のモード別の燃費は、市街地25.9km/L、郊外27.8km/L、高速道路24.2km/Lです。
実は、e:HEVが得意なのは信号の多い街中なんです。止まって走ってをくり返す場面ほど、モーターで走れる時間が長くなります。
実際に走った時の燃費は、季節やエアコンの使い方、道の混み具合でカタログ値より下がることが多いです。ここでは比べやすいようにWLTCモードの値で計算しています。実燃費の話は フリードの実燃費はどれくらい? で見ています。
約40万円の差は何年で回収できる?
いよいよ本題です。AIR(FF 6人乗り)のe:HEVとガソリンで、年間の燃料代の差を出してみます。
計算の前提は次のとおりです。
- 燃費はWLTCモード(e:HEV 25.6km/L、ガソリン 16.5km/L)
- レギュラーガソリンは1Lあたり170円と仮定
- 差額は39万9,300円
ガソリン価格は時期と地域で大きく変わります。あくまで比べるための仮の数字として見てください。
| 年間走行距離 | e:HEVの燃料代 | ガソリン車の燃料代 | 1年の差 | 差額の回収 |
|---|---|---|---|---|
| 5,000km | 約33,200円 | 約51,500円 | 約18,300円 | 約22年 |
| 10,000km | 約66,400円 | 約103,000円 | 約36,600円 | 約11年 |
| 15,000km | 約99,600円 | 約154,500円 | 約54,900円 | 約7年 |
| 20,000km | 約132,800円 | 約206,100円 | 約73,200円 | 約5.5年 |

『思ったより元が取れない…』と感じた方も多いはずです。
そうなんです。燃料代だけで見ると、年1万kmで11年ほどかかります。一般的な乗り換えのサイクルより長いので、燃料代だけでは回収しきれない人が多いんです。
ガソリン価格が変わるとどうなる?
ガソリンが高くなるほど、e:HEVの差は早く縮まります。年1万km走る場合で見てみましょう。
| レギュラー価格(仮定) | 1年の差 | 差額の回収 |
|---|---|---|
| 160円/L | 約34,500円 | 約11.6年 |
| 170円/L | 約36,600円 | 約10.9年 |
| 180円/L | 約38,800円 | 約10.3年 |
1Lあたり10円上がっても、回収は半年ほど早まる程度です。ガソリン価格より、走る距離のほうがずっと大きく効きます。
4WDで比べると?
4WDはAIRで21.3km/Lと14.5km/Lです。年1万km、170円で計算すると、1年の差は約37,400円。回収はFFとほぼ同じ約10.7年になります。
4WDそのものが必要かどうかは フリードの4WDは必要か で考えています。
燃料代以外で差が出るところ
燃料代だけで決めると、ガソリン車が有利に見えます。ただ、ほかにも差が出るところがあります。
| 項目 | e:HEV | ガソリン |
|---|---|---|
| 自動車税(年) | 30,500円 | 30,500円 |
| エコカー減税 | FFは減税対象、4WDは25%減税の表示 | 扱いは要確認 |
| 重量税の区分 | 4WDは1.5t超 | 全タイプ1.5t以下 |
| リサイクル料金 | 19,090円 | 18,310円 |
| 車両重量(AIR FF) | 1,460kg | 1,370kg |
ホンダ公式サイトの表示より。減税の具体額は登録時期とタイプで変わるので、見積書で確かめてください。
自動車税は排気量で決まるので、どちらも1.5L以下の区分で同じです。
e:HEVは購入時の減税がある一方、4WDは車両重量が1.5tを超えるので、重量税の区分が一つ上がります。差し引きの額はタイプによって変わります。
税金の細かい話は フリードの自動車税と重量税・エコカー減税 で見ています。
売る時の価格も差を縮める
もう一つ大きいのが、手放す時の価格です。中古車の市場では、ハイブリッドのほうが高く評価されやすいと言われます。
購入時の40万円の差が、売る時にある程度戻ってくるなら、実質の差はもっと小さくなります。どれだけ戻るかは年式や走行距離、その時の相場で変わります。
リセールの考え方は フリードのリセールバリュー で詳しく見ています。
回収に11年かかる計算でも、売る時の価格差や減税を足すと、実質の差はもっと縮みます。逆に、あまり走らない人は、燃料代で取り戻せる額がかなり小さくなります。
走りと乗り心地の違い
数字で見えにくいのが、走った時の感覚です。ここはけっこう差があります。
| 項目 | e:HEV | ガソリン |
|---|---|---|
| エンジン | 1.5L(106PS) | 1.5L i-VTEC(118PS) |
| 走行用モーター | 123PS / 253N・m | なし |
| 変速機 | 電気式無段変速機 | CVT |
| 出だしの感覚 | モーターで静かに力強い | 回転を上げて加速 |
ホンダ公式の主要諸元より。
e:HEVは、街中ではモーターが主役です。信号からの出だしが静かで、アクセルを踏んだ瞬間にぐっと前に出ます。
ガソリン車も1.5Lで118PSあり、普段使いで不足を感じる場面は多くありません。ただ、6人乗って坂を上る時は、エンジンの音が大きくなりやすいです。
試乗した方からは、こんな声がよく聞かれます。
「e:HEVは静かで、出だしが軽いね」
「ガソリンも普通に走るけど、坂で回転が上がるのが分かる」
家族を乗せて走ることが多い方は、ぜひ両方に試乗してみてください。エンジンの詳しい話は フリードのエンジンと走り で見ています。

結局どっちが得?向いている人で分けてみた
ここまでをまとめて、向いている人で分けてみます。
- 年1万5,000km以上走る
- 街中の短い距離をよく走る
- 静かさや出だしの軽さを重視する
- 5年以上乗って、売る時の価格も気にする
- 年5,000km前後しか走らない
- 買う時の総額をできるだけ抑えたい
- 浮いた約40万円をオプションやローンの頭金に回したい
- 短い期間で乗り換える予定がある
『結局、自分はどっち?』と迷ったら、まず去年1年で何km走ったかを確かめてみてください。今の車の点検記録や、メーターの距離から計算できます。
- 今の車の年間走行距離を確かめる
- 上の表で1年の燃料代の差を出す
- 何年乗る予定か決める
- e:HEVとガソリンで同じ条件の見積もりを取る
- 値引き後の総額の差で判断する
見積もりを取ると、値引きや付属品の条件で、差額が40万円から少し動くこともあります。同じタイプ・同じオプションでそろえて比べるのがコツです。
フリード買いたいドットコム
フリードの値段、先に相場を見ておく
今の車の買取相場と、フリードの値引き・総額の目安を先に知っておくと、商談で迷いにくくなります。
無料今の車の買取相場を調べる※相場は年式・走行距離・状態で変わります。
値引きの進め方は フリードの値引き相場と限界額 にまとめています。AIRとAIR EXの違いで迷っている方は AIRとAIR EXの違い も見てみてください。
中古でハイブリッドを選ぶ時の注意点
中古でフリードのハイブリッドを探している方もいますよね。ここで一つ気をつけたいことがあります。
2代目(2016〜2024年、GB7/GB8)のハイブリッドは「i-DCD」という1モーター式です。3代目のe:HEV(GT5〜GT8)は2モーター式で、仕組みも走りの感覚も違います。
| 世代 | ハイブリッドの型式 | 方式 |
|---|---|---|
| 3代目(現行) | GT5 / GT6 / GT7 / GT8 | e:HEV(2モーター) |
| 2代目 | GB7 / GB8 | i-DCD(1モーター) |
| 初代 | GP3 | ハイブリッド(2011年10月追加) |
同じ「フリード ハイブリッド」でも、世代で中身が違うんです。中古車の広告では型式まで確かめておきましょう。

- 型式(GB7/GB8か、GT5〜GT8か)
- 駆動用電池の保証が残っているか
- 定期点検の記録簿があるか
- 走行距離と年式のバランス
中古の選び方は フリードの中古車の選び方 で詳しく見ています。6人乗りか7人乗りかで迷っている方は 5人乗り・6人乗り・7人乗りどれを選ぶか も参考にしてください。
- Honda フリード 公式サイト:最新の価格・グレード・装備はメーカーの公式情報で確認できます
- 国土交通省「自動車燃費一覧」:国が公表しているWLTCモード燃費
よくある質問
フリードのハイブリッドとガソリンの価格差はいくらですか?
2025年改良後のメーカー希望小売価格で、同じタイプなら39万9,300円です。AIR、AIR EX、CROSSTARのどれでも、FFでも4WDでも同じ差です。
フリード ハイブリッドの燃費はどれくらいですか?
WLTCモードでe:HEV AIR(FF)が25.6km/Lです。ガソリン車のAIR(FF)は16.5km/Lで、FFどうしでは約9km/Lの差があります。
差額は何年で回収できますか?
レギュラー170円、WLTCモードの燃費で計算すると、年1万kmで約11年、年2万kmで約5.5年です。売る時の価格差や減税は含めていません。
フリード ehevとガソリン、走りはどちらがいいですか?
出だしの力強さと静かさはe:HEVが上です。ガソリン車も1.5Lで118PSあり、普段使いで困る場面は多くありません。試乗して比べるのがおすすめです。
中古のフリード ハイブリッドは何年式を選べばいいですか?
2024年6月以降の3代目(GT5〜GT8)がe:HEV、それより前の2代目(GB7/GB8)はi-DCDです。仕組みが違うので、型式を確かめてから比べてみてください。
まとめ
- e:HEVとガソリンの差額はどのタイプでも39万9,300円
- WLTC燃費はAIR FFで25.6km/Lと16.5km/L
- 年1万kmなら燃料代だけで回収に約11年、年2万kmなら約5.5年
- 売る時の価格差と減税を足すと、実質の差はもっと縮む
- 走る距離が長い人はe:HEV、短い人はガソリンが向いている
- 中古は2代目がi-DCD、3代目がe:HEVで中身が違う




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